筑波大学のAC入試を受けた

前置き

筑波大学情報学群情報科学類AC入試に合格し、何とか大学生の肩書を得ることができそうです*1。 受験するにあたって、AC入試で合格した先輩諸賢のブログ等がめちゃめちゃ参考になったので、僕も参考にならなそうな受験記を残しておこうと思います。

受験を考えている方へ

僕のようなフェイク野郎で良ければ喜んで相談に乗りますので、s1911331[at]u.tsukuba.ac.jpまでメールください。情報学群でなくても見せ方的な話はできると思います。条件付きですが自己推薦書や志望理由書もお見せできます。

AC入試とは

そもそもAC入試とは、というお話です。あえて語弊のある言い方をすると、これは社会不適合者のための入試です。Aho Collectionとも揶揄されています。

というのも、AC入試では学力検査はなく、自己推薦書と志望理由書、そして面接で評価されます。 筑波大学の募集要項では、求める人物像について下のように記載されています。

問題解決能力を身につけた、活動的な人です。問題解決能力とは、問題意識を持って、自ら学び、自ら考え、よりよく問題を解決する資質や能力のことです。

確かに学力試験では埋もれてしまいそうですね。要は何かに問題意識を持ってそれを解決していった過程をアピールする入試です。

僕はと言うと、コンピューターはそれなりに触っていて、一芸と呼べる程度のものは持っていると自負しています。 ですが学校においては、平均評定は5段階評価で3.2程度*2、週1は学校をサボり落単ギリギリ*3、とどうしようもない生徒です。

こんな人間でも受かったので、いわゆる調査書で伝わるような項目はあまり見られていないようです。 コンピューターに明け暮れて学業を疎かにしているそこのオタク、ぜひ受験を考えてみてください。

AC入試を受けるまで

AC入試を意識し始めたのは高2の冬らしいです。 f:id:Mon_chi:20181224034420p:plain

もちろん学校にすらきちんと行けない人間がまともに書き始めるわけもなく、最終的に受験を決めたのは7月末。出願の1ヶ月前でした。 この時点で筑波大学の他にも、一般入試で北大とはこだて未来大学、AO入試東工大と慶応SFCあたりを検討していました。

いわゆる受験勉強には全く手をつけておらず、これから目指すにはコスパが悪すぎるということで北大は諦めました*4。 慶応SFCは高すぎました。起業家ごっこに精を出しているお坊っちゃん*5と一緒にされたくなかったというのもあります。 東工大については、多くのオタクはアニメやソシャゲ等を共通の話題とすると思うのですが、僕はそのようなコンテンツに関心の薄いオタクなので、単科大学よりも多様性に富んだ総合大学の方が生きやすいだろうと判断しました。

はこだて未来大学はプロジェクト学習を始めとした先進的教育を取り入れていて、僕の学びたいことをやるには申し分ない魅力的な大学でした。既にA判定も出ており差し当たって障壁はなかったのですが、自分が今までやってきたことがどれだけ評価されるのか試したいという気持ちがあり、AC入試を受験、落ちたらはこだて未来大学を一般受験という方針でやっていきをすることになりました。

1次試験(書類)

1次試験では、自己推薦書と志望理由書、そして調査書を提出しました。調査書については、上で述べた通りあまり重要視されていないように感じます。

自己推薦書について

自己推薦書では、端的に言うと筑波大学にとっていかに自分が魅力的な人材かアピールすることを意識しました。つまり、筑波大学が求めている問題解決能力を中心に構成しました。

これは簡単で*6、今まで自分がしてきたことについて、どんなことに問題意識を持ってどのように解決したのかを肉付けしながらつらつらと書きました。 具体的には、Minecraftサーバー運用とプログラミング教育関連の研究について、そしてそれを踏まえて大学でしたいことを盛り込みました。

志望理由書について

志望理由書では、どれだけ筑波大学を理解しているかを強調しました。具体的な研究内容や、他大学と比較した上で筑波大学が優れている点を挙げ、なぜ筑波でなければいけないのかを書きました。

具体的な内容については、受験される方は自分で調べてほしいのでここには書きません。

2次試験(面接)

つくばには前日入りしたのですが、いかんせん何もなくて暇だったので、高校生溢れる駅前ミスド筑波大学の書類を広げて晒されるまでエゴサーチするという遊びをしていました。残念ながら目標は達成できませんでしたが*7

そんな感じでリラックスしているつもりだったのですが、無意識に緊張していたのか、朝まで一睡もできませんでした。仕方ないのでオールでかちこんだのですが、結果として一番ブチ上がった状態で行けたので良かったです。

面接は教授2名となんちゃら委員の方1名の合計3名と向き合う形式で、終始フレンドリーな空気で進みました。よく面接対策でやる長所短所みたいな質問は一切なく、最初に自己推薦書の内容について3分プレゼンし、その内容を深掘りする形で色々と聞かれました。最終的には雑談のようになり、今気になっている技術とか話してるうちにあっという間に30分の面接時間が終わりました。めちゃめちゃ楽しかったです。

会場を出ると一気に気が抜けて、バス停でもなんでもないベンチで15分近くバスを待つなどしました。自分なりに手応えはあり、ご褒美ラーメンを食べて帰路につきました。

合格発表

満ちていたはずの自信は日に日に弱まり、合格発表の直前は不安で仕方なかったです。しかも、休むと単位を落とすため学校で見る羽目になり、クラスメイトに囲まれながら見るのはクソしんどかった。

自分の受験番号を見つけた瞬間は久々にアドレナリンが溢れた気がします。胴上げもしてもらって*81日幸せと感謝に浸ってました。Twitterあたりで祝ってくれた方々も改めてありがとうございました。

最後に

だらだらと書いてしまいましたが、色々な支えがあったからこそだなあとなっています。今のところ院進するつもりはないので、まず4年間は採ってよかったと思われるよう精進していきですね。締め方がわからないのでこんな感じで!

*1:これはフェイクで、落単留年の危機が残っている

*2:英語に救われた

*3:スプレッドシートで出席時数管理すると捗る

*4:というか不可能

*5:悪気はない

*6:ホンマか?

*7:声をかけてくれた子はいた

*8:江頭になったが